あなたの大切な人を救うため
連日のように、コロナウイルスの話題が報道されている。
そんななか、日本には、病院船がないことが問題視されている。
私個人の率直な意見を言わせていただければ、「えっ?なかったの?」である。
当然あるものと思っていたのでさすがに驚いた。
あれだけ、人命尊重だの、平和主義だの、平和憲法だの、のたまっておきながら、人助けのための病院船がないとは。
莫大な建造費やスタッフ確保の困難性などいろいろどと言い訳はあろうが、最大の問題はまさにその「平和」憲法なのだというから、ちゃんちゃらおかしい。
その理屈はこうだ。
病院船の任務は普通、海外に派兵され、負傷した兵士を救助することにある。
要は、戦争が前提にある。
つまりは病院船を建造するということはすなわち、海外で戦争をすることを目的とすることに繋がる。
だから、平和主義を掲げる憲法9条に違反する、のだそうだ。
航空母艦が建造できない理由と同じだ。
主要国は当然ながら、皆、病院船を所有しており、軍の管理下にある。
ところが、日本ではそれができない。
「人の命は地球より重い。」と一方で言っておきながら、その人命救助のための病院船は建造できない、というまことに滑稽な話が出来上がる。
実は、似たような話は、東日本大震災でもなされていたようだ。
地震直後は、すぐにでも建造すべし、という意見が強かったものの、1年が経ち、2年が経つうちに、「まあ、民間の船を改良して対応できるから別に、病院船は必要ないのでは。」などと消極的な意見が主流になった。
今回もそんな気がしてならない。
下手をして野党に突っ込まれて、退陣に追い込まれたくないなどという与党の保身の精神が人命救助を妨げる。
くしくも「世界に冠たる?」平和憲法が人命救助を阻む足かせとなっている。
矛盾だらけのこの憲法を日本人はいつまで抱き続けるつもりだろうか。
最後に、今日の句を。
病院船
救える命
救うため
日本人
時間が経つと
及び腰
今週のお題「大切な人へ」
だから、大切な人を救うために、いち早く病院船を建造すべきだと思う。