大河ドラマ

『麒麟がくる』最終話 果たしてNHKに麒麟はくるか

藤孝よ、お前もか! 本能寺の変については、様々な角度から色々な解釈がなされてきた。今回は、信長こそが天下人にふさわしいと考え背中を押した光秀自身が、その責任において、暴走する信長を食い止める役割を担った。決して、自分が信長に酷い仕打ちを受け…

『麒麟がくる』 駒と伊呂波太夫のせいで歴史が荒れ放題になっている

麒麟がくる 摂津晴門の計略。将軍足利義昭を助けた功績として光秀は領地を与えられるが、実は、その領地は横領されたものであり、将軍の政所執事である摂津晴門の仕業であった。裏で私腹を肥やす摂津の悪事を暴こうとする光秀。一方、将軍を助けて上洛した信…

久しぶりに『麒麟がくる』 

Yahooコメント欄に今更ながらの駒批判 帰蝶さまのいない「麒麟がくる」なんて……放送再開後、川口春奈はなぜ出演しない?(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース 開いた口がふさがらぬとはこのことだ。 ヤフーニュースのコメント欄には駒に対する批判が多く記載さ…

『麒麟がくる』第十四話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

見事なうつけの誕生 「100、200、いや、300」鉄砲の数を数える道三。 それらを従える馬上の信長の姿は、まさにうつけそのもの。 信長という男の器量を測りかねた道三は、彼を襲うのではなく、堂々と会見することにする。 道三の前に正装をして、一人で現れた…

『麒麟がくる』第十三話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

土岐頼芸の追放 土岐様と一戦交えるとの道三の宣言に、光秀は難色を示した。 とはいえ、明智家を取り立ててくれたり、自分を京へ派遣してくれたりと、何かと便宜を図ってくれる道三に恩義を感じ、自分は、道三のことが嫌いだが、ついて行かざるを得ない旨、…

『麒麟がくる』第十二話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

嫁がくる 今回は『十兵衛の嫁』ということで、煕子殿が嫁にやってきた。 が、実は、ほとんどこの件に関しては駆け足だった。 それで良い。 あまりダラダラとやられると本筋から離れてくる。 『煕子がくる』ではないのだから。 でも、それなら、なぜ、駒と光…

『麒麟がくる』第十一話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

今回は、『将軍の涙』。織田家と今川家の戦が始まり、次々と落とされる織田の城。 明らかに織田家の劣勢。 織田方は、ここぞとばかりに斎藤家との同盟に基づき援軍を要請。 しかし、道三はこれを拒否。 このことを伝えに、光秀を使者として尾張に遣わす。 光…

『麒麟がくる』第十話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

竹千代、可愛いとか言っている連中 「ひとりぼっちの若君」 今回の見どころは、信長と竹千代の若き日の姿、といったところか。 いったい、天下人とはどのように描かれるべきか。 群雄割拠の時代には様々な武将がいる。 その中でも、天下人というのは、ただ一…

『麒麟がくる』第九話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

主人公を出さずにいかに魅せるドラマを作るか。これこそ脚本家の腕の見せどころであろう。下手をすると批判の雨あられとなってしまう。視聴者はその主人公の活躍を見たいからに他ならない。さて、今回は、おそらく麒麟がくる始まって以来の主人公・光秀がほ…

『麒麟がくる』第八話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか その2

期待感をくじく演出 第七回でザ・戦国の一人である信長を探しに行き、ようやく出会える寸前で時間いっぱいになった。 あのような終わり方をされれば、信長に対する期待値はいやがうえにも膨らむ。 結局、今回の第八回、その期待に応えることができたのか。漁…

『麒麟がくる』第八話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

『光秀』から『蜜秀』への退化 帰蝶が織田に輿入れし、いよいよ、今川が織田攻めのため、松平を呼ぶ。 この一行で済む今回の話。ところが、かのNHKは、前者の帰蝶の輿入れの話におおかた二話分を費やし、後者の話などわずかに二分で終わりである。 もちろん…

『麒麟がくる』第七話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

『帰蝶の願い』のあらすじ 今回は、帰蝶の輿入れの是非に光秀が苦悩する回であった。 織田家は、美濃の斎藤道三、駿河の今川義元との争いに加えて尾張の内紛問題も抱えていた。さすがにこれは厳しいということで、斎藤家との同盟を模索する織田信秀。 道三は…

『麒麟がくる』第六話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

1、三好・松永が襲撃されることを知った光秀は、三淵藤英に対し、加勢を要請。三淵の弟である細川藤孝も行くべきだと主張するが、三淵は、無関係だとしてこれを拒絶。光秀は、それでもあきらめず、将軍の一言で決着するので将軍に伝えて欲しい旨、強く訴える…

『麒麟がくる』第五話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

第5話 『伊平次を探せ』 今回の大河の視聴率は13,2%と前回の13,5%からの微減にとどまった。なるほど納得の内容であった。 1、細川藤孝の登場 光秀の盟友であり、やがて、藤孝の息子・忠興に自分の娘・珠を嫁がせる。珠こそがあの細川ガラシャなのはあまり…

大河ドラマ『麒麟がくる』の視聴率が下落する理由

それにしても、『麒麟が来る』の視聴率の急降下が止まらない。もちろん、いずれある一定の数値で止まるものとは思うが、それにしても下がるのが早すぎる。初回こそ19・1%という高視聴率でスタートを切ったが、2話17・9%(-1・2)、3話16・1%(-1・8)、…

『麒麟がくる』第二話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

今週のお題「応援」 なぜ、こんな企画が通ったのか?本当にこれで視聴率を取れると思ったのか?と疑問しか浮かばなかった近年の大河ドラマ。とても応援する気にもならない。 しかし、ここに来て『麒麟がくる』が好調の滑り出し。 なるほど内容も今のところ、…

『麒麟がくる』第一話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

昨日、いよいよ『麒麟がくる』が始まった。早速、私なりの評価を加えていきたい。 オープニングテーマ すでに予告映像でも、バックに流れており印象的な曲調で嫌いではない。 映像美 カラフルな衣装をはじ4K映像が話題になっているが、これについては特に何…

『麒麟がくる』について思うこと

共感される人物像を描け 明智光秀は日本人ならば誰しも知っているほどの人物である。それだけに、ドラマに対する期待値も当然上がる。 だから、NHKもその期待に応えなくてはならない。 主人公の光秀は言うに及ばず、彼を取り巻く人物も有名人ばかりなのだか…

エリカ様主演 『マイナス成長物語』

今週のお題「〇〇の成長」 出演は 田代 ピエール エリカ様 後をたたない薬物事件。 確かにどの職種でもきついことはあります。 上を目指そうとすればするほどストレスもたまってくるのでしょう。 でも、どうしてそこで薬物なのでしょうか。 なぜ、麻薬やコカ…

大河ドラマ『いだてん』  ドタバタ(田畑)編にイライラ。田畑より前畑を応援したくなる今日この頃

田畑に一喝、治五郎の一撃 私は、これまで大河ドラマ『いだてん』をずいぶん褒めちぎってきた。 よくできた作品だと思う。 それは、今も変わりない。 しかし、だ。 はっきり言って、田畑編に入ってどうもイライラする。 なぜ、田畑政治は、あんなに矢継ぎ早…

龍馬とおりょう、海の魔法

今週のお題「海」 「うーみ。」大海原を前に龍馬(福山雅治)は大きく口を動かして見せた。 隣にいるおりょうさん(真木よう子)に笑い方のコツを伝授しようとしたのだ。 殺伐とした世の中でおりょうさんには笑っていて欲しかったのだろう。 海、と聞いてすぐに…

いだてん第1部完結を受けて

シマ先生の影響力=感動の味付け 私は、大河ドラマには比較的うるさい方だとよく周囲から言われます。 特にここ数年の大河には随分、ダメ出しをしてきました。 中でも、妙な架空の人物を登場させては、主人公に深く関わり、挙句には歴史に名を刻もうかという…

いだてん 第24回 種まく人

さようなら、シマ先生。そして、走れ!韋駄天 シマ先生…。いくら叫んでも見つかりません。 うなだれるカナクリ氏。余震は続く。「もう…何や。もう、やめちくれ、やめちくれ!」 一方、神宮を避難所として市民に提供する治五郎先生。そして外苑バラックが完成…

いだてん 第23回 大地

今回は息をするのも忘れました。気がつけば手に汗が…。 凌雲閣の悲劇 ご機嫌の嘉納治五郎先生、神宮競技場完成を目の前にして「 今度3人で見に行こう」とシマちゃん先生とカナクリ氏を誘います。 「じゃあこの子たちはスタジアムを走るんですね。」とシマち…

いだてん 金栗編クライマックスへ向けて

いだてんが名作だと思う理由 ここへきて、『いだてん』から目が離せなくなりました。展開が目まぐるしく実にドラマチックです。。金栗編の前編ではカナクリ氏がマラソンを通じて自分の殻を打ち破る姿が中心に描かれました。校長であるところの嘉納治五郎先生…

いだてん語録 第22回 ヴィーナスの誕生

登場人物 カナクリ氏(中村勘九郎)…日本女子スポーツ普及のため、東京府立第二高等女学校(通称・竹早)に赴任。竹早の女学生たちをスポーツに目覚めさせる。 スヤさん(綾瀬はるか)…カナクリ氏の奥さん。 シマちゃん先生(杉咲花)…竹早に勤めるカナクリ氏の同…

いだてん語録 第21回 櫻の園

登場人物 カナクリ氏(中村勘九郎)…金栗四三日本マラソン界の父とも言える存在。池部家へ婿養子に入っております。日本人初のオリンピック出場を果たすも満足のいく結果を残せず、帰国後、再起を誓ってトレーニングに励むが、次のオリンピックは第一次大戦で…

大河ドラマ『いだてん』が実はおもしろかった件

現在放送中の大河ドラマ『いだてん』。いろいろと酷評されているが、本作はこれまでにない新たな手法を多分に取り入れることによって面白さを引き出した、ある意味画期的な新大河だ。今回は『いだてん』が新大河だと考えられる理由、にもかかわらず酷評され…