トランプ大統領、北朝鮮電撃訪問。日本はいつまで形式主義なのか?

    いやはや、トランプ大統領の突然の北朝鮮訪問には驚きました。

しかも、わざわざ板門店での軍事境界線をまたぐ、というサービス付き。

何とG20の期間中に金正恩委員長に会いたいとツイートした上での実現というからまさに電撃的。

 もともとアメリカは過去もニクソン訪中のように急に手のひらを返したような外交が得意でしたが…。

トランプ大統領になってさらに展開が目まぐるしくなっているような気がします。

彼の手法は全くビジネス的。会いたいとなればすぐに会う、一秒たりとも無駄にしない。

あたかも、このチャンスを逃したら次はないと言わんばかりです。

しかも意思伝達手段もツイートというように実にカジュアルな方法。

おまけに派手な演出で宣伝効果もバツグン。

うーん、さすがビジネス界の成功者といったところですか…。

 これが日本ならどうでしょう。

首相が会いたいとなればまずは外務省を通して相手国に打診。

水面下での幾たびの交渉を経てようやく実現、といった風でとても電撃的訪問など許されないでしょう。

もちろん、アメリカの方法を真似すべし、とまでは思いません。大統領制と議院内閣制の差もあり日本では限界があるのかもしれません。しかし、どうも日本は昔から形式主義に陥ってしまう傾向があり、かつ、それを良しとする風潮があるようです。

一定の手続きを経ることの重要性は確かにあるとは思います。が、どうも日本は極端なまでに手続履践を尊重し過ぎるきらいがあるような気がしてなりません。

目的を達成せずとも、手続きを経て満足しているところがある。

こうなると何が重要なのかを見失っていると言わざるを得ません。

手続き履践を重要視するあまり結局機会を失うことになってしまう。

こんなことを大声で言うと、軽率過ぎる、などと厳しい批判の雨あられ

でも、このままではアメリカの迅速な対応に反応出来ず、結局、日本はアメリカに振り回されてばかりです。

トランプ大統領を出し抜くぐらいの勢いでないとアメリカに飲み込まれてしまいそうです。