渡部氏、不倫に思うこと パート2
離婚、別居はしないという選択肢
妻以外の女性をトイレに呼びつけては性行為に及ぶなどという、もし事実だとすればとんでもない裏切り行為である。
妻からすれば、夫のそういう行為は身の毛もよだつ行為だろう。
細かな事実関係までは不明だが、本人も大筋で認めているように報道されている。
にもかかわらず、妻は離婚、別居はしないという。第一に子供のため、第二はそれでもまだ夫を信じたい気持ちがあるのだろうと報じられている。
悲しいかな、現在、不倫や浮気は常態化しているように思われる。
映画やドラマでもそういう人物に焦点を当てた作品がヒットする始末である。
そして、どんな作品でも、物語の結末へ近づくにつれて畳み掛けるように次々と悲惨な展開が待ち受けている。
抽象的な言い方をすれば社会的な制裁が待っているのである。
しかし、現状、法律上は罰せられることはない。
民事上の慰謝料請求の対象にはなっても、国家によって訴追されるわけではない。
もちろん、強制の要素が加われば犯罪になるが、一般的な不倫や浮気をしても前科者になることはない。
しかし、それが元で、仕事を失ったり、世間から白い目で見られたりというような事実上の制裁を食らうことになる。
そういった人間の情交関係や愛のもつれには国家は干渉しない立場をとっているのである。
こういった部分は全て、道徳や倫理に委ねられているのである。
しかし、一度、道徳や倫理に背いた人間に慈悲を与えたところで、果たして、改善されるのだろうか。
なるほど、子供のために離婚はしないというのも一つの選択肢かもしれないが、果たして、その子供に将来、なんと言って説明するのだろう。
すでに広く顔も名前も知られている親をもつ子供の悲運である。
父親の恥も背負って生きなければならない。
謝罪さえすれば、立ち直ったと言えば、全てが許されてよいのであろうか。
私なら、法の裁きに代わって、家族からの追放という形の制裁を下してやるのが相当と考えるのだが。
一度でも犯した過ちは、(程度の差はもちろうんあるとしても)、過去に遡って消し去ることは出来ないのだから、それ相応の報いを受けて然るべきである。
またそうすることで、世にはびこる不倫、浮気の常習者に対する見せしめとなろう。
本人の“やり得”のまま、形ばかり謝罪すれば許される、というのではなんの手本にもならない。
世間に、世の中の甘さを示してしまったことにならないか。
悪いことをすれば報いを受ける、そう示すことこそが、子をもつ母の務めではあるまいか。
今週のお題「外のことがわからない」