野良猫の帰る場所

今週のお題「ねこ」

 

 今週のお題について書く時、いつも他の方の投稿をチラチラ見てみる。

すると決まって皆さん、何か肯定的な側面ばかりを書き連ねている。

しかし、世の中、いかなる事柄であっても、光あるところに影あり、ということを忘れてはならない。

今週のお題、『ねこ』ももちろん例外ではない。

ねこは確かに、可愛らしいが、人間の対応一つで全くもって厄介な生き物になる。

だから、今回は、ねこそのものが悪いというよりは、人間の行いそのものに対する批判となる。

今回のお題の投稿の中に、子供に、目の前にいる野良猫はどこへ帰るのかを問われて困っている母親のブログを見つけた。

私は一軒家に住んでいるが、近所に野良猫が住み着いている。

いつの間にか、4匹にも増えた。

理由は明らかである。

我が家を除く、向こう三軒が皆、可愛がり、餌を与えているからだ。

さて、散々餌を食べ、可愛がられた野良猫はどこで眠りにつくのだろうか。

餌を与えた向こう三軒ではない。こともあろうに我が家の屋根裏である。

場合によっては、走り回られることもある。

また、あろうことかおしっこもされることがある。

はっきり言って、私は、向こう三軒の住人に、先程の子供のように、「この野良猫はどこへ帰るの?」と問いたい。

自分たちは、餌をやるだけやって可愛がり、しつけもせずに、後は野となれ山となれで放ったらかしというわけだ。

いわばいいとこ取りというやつである。

全くもって無責任な話である。

普通、飼い主ということになれば、可愛がる一方で、しつけをしなければならない。

万が一、飼い猫が他の家に迷惑をかければ、飼い主の責任問題になるからである。

これを回避するるために、飼い主にならなければ良い、という浅知恵が生まれる。

しかし、毎日、日課のように餌をやって、可愛がるのなら、それはもう、飼っているのと同じである。

なぜ承諾したわけでもないのに、我が家の屋根裏をかの野良猫に提供せねばならないのだろうか。

不本意極まりない。

近くに貼ってある、野良猫に不用意に餌を与えないようにしましょう、という看板が無責任な愚か者には見えないのだろうか。

それとも、野良猫に荒らされた我が家の屋根裏の修理代を、いつか払ってくれるのだろうか。

楽しみにしている。