1000pv達成記念 私がブログを書く理由は「オフホワイト」発言なしに社会を斬りたいから

 

何か『おかしい』社会

 

 いつもいつも、多くの方に、私の拙い文章を読んで頂き、本当にありがとうございます。

何事にも、歯に衣着せぬ意見を書くことをモットーとしております。

私ならずとも、おそらくは皆さん、何事につけ、心のどこかで何かしらやりきれぬ部分やわだかまりがあるのではないでしょうか。

別に政治的な何かを煽動する意図は毛頭ありませんが、この社会ははっきりいって何か『おかしい』。

もっと言えば、社会を形成しているのは構成員たる人間なのだから、結局は人間が『おかしい』ということになります。

では、どう『おかしい』のでしょう。

私は、日々、そんなことを考えております。

 

『ぶった斬られた』社会

 

 以前はよくテレビの討論番組などで、ご年配の論客の方々が厳しい言葉で、様々な話題を『ぶった斬って』おられましたが、今や、残念ながらそのような方々のほとんどが、お亡くなりになり、テレビも随分静かになりました。

中堅の、あるいは若い論客の方々は、何か、細かいデータを振りかざしてみたり、冷静で無難な態度はかえって他人事のように聞こえ、どこか説得力に欠けると、勝手ながらそう思います。

どこかに、多少なりとも、人間や社会に対して厳しい言葉を浴びせかける論客がいてもよさそうなものですが、どうも、昨今の様々な意見を聞いていても、どれも皆、生温く甘ったるい見解ばかりです。

なかなか胸に刺さるものがありません。

ではどんな意見が刺さるのでしょう。

 

『哲学』と社会

 

 かつて、社会を『ぶった斬って』おられたご年配の論客の方々は、立場の違いはあれ、何かしらの『哲学』に立脚しておられました。

今日では、この『哲学』があまりにも軽視されているのではないでしょうか。

私のような若輩者にはまだまだ自分流の『哲学』など形づくる術を持ちませんが、『哲学』の基礎にあるのは『思考』ではなかろうかと思っております。

だからこそ、私は日々、考えるようにしています。

 

ドラマと『哲学』

 

 ここ最近は、勝手ながら、大河ドラマ・『麒麟がくる』を題材に、『果たしてNHK麒麟はくるか』というテーマのもと、勝手気ままにブログを書き殴っておりますが、このドラマは、意図して『女子』を戦国の世に投げ入れ、現代の色恋沙汰をそのまま500年前の世界で再現しているのです。

もし、男性に振られた時の女性の複雑な心情が知りたければ、何も、歴史ドラマで描く必要はなく、それこそ、民放でやっている夜のドラマにお任せすればよいのです。

少なくとも私は、自分と同じ血肉の通った人間が、それも同じ日本人が、様々な困難にいかにして立ち向かったか、その知恵や勇気を歴史ドラマから得たいと思っています。

先人はその身をもって、世の中を生き抜く術を提示してくれているのです。

それはまさに、『哲学』といってもよいかもしれません。

彼らの『哲学』を少しでも学び取りたいのです。

恋愛事情に『哲学』がないとは言いませんが、少なくとも、大河ドラマでやる必要はないのではないでしょうか。

せっかく過去の偉人にクローズアップしているのに、その偉人たちの業績はさて置いて、現代ドラマでいつでもみられるような恋愛事情を事細かに描くのは全くもって的外れの一言に尽きるように思います。

 ところで、先日から、同じNHKで『レ・ミゼラブル』が始まりました。

この物語の作者は、かのヴィクトル・ユゴーですが、彼がこの作品で言わんとしたのは『不平等社会への怒り』であったようで、まさに彼が生きた当時の社会を反映した作品でした。

時代は下って、彼の死後100年たって、なんと、ユゴーの母国・フランスではなくロンドンでこのミュージカル版が大ヒットしたそうです。

なぜでしょう。

当時のイギリスはサッチャー政権下にあり、貧富の差がこれまでになく大きく開いたからです。

今回、NHKやるドラマ版は2018年のBBC制作によるものですが、まさに、昨今の広がり続ける格差社会を象徴するものと言えます。

時代や場所に関係なく、普遍的に愛される作品には何か尊いものを感じます。

どうして、時代や場所を超えて愛され続けるのかと言えば、それはとりも直さず、ユゴー自身の『哲学』が、しっかりと作品の中に埋め込まれているからなのです。

最近の大河ドラマなどのように、一時のウケ狙いで作られた作品とのレベルの違いを見てとれます。

 

 『哲学』なき人々

 

 どうしてこんなことになるのでしょう。

それは確かに作り手の落ち度であるとも言えますが、それだけではありません。

受け手である我々にも問題があるのです。

そう、我々一人一人が、『哲学』を持たず、ただただ漫然と日々を暮らしているからなのです。

しっかりとしたものの見方や考え方を持たない、己の快楽のみを求め続けた結果なのです。

『哲学』することは決して楽なことではありません。

でもできればこのブログで、皆さんとともに、少しでも『哲学』できれば幸いです。

これからもよろしくお願いいたします。

 

 

今週のお題「ホワイトデー」

 

このブログでは、「オフ・ホワイト」発言は致しません。