『麒麟がくる』第八話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

 『光秀』から『蜜秀』への退化

 

  帰蝶が織田に輿入れし、いよいよ、今川が織田攻めのため、松平を呼ぶ。

この一行で済む今回の話。ところが、かのNHKは、前者の帰蝶の輿入れの話におおかた二話分を費やし、後者の話などわずかに二分で終わりである。

もちろん光秀の話だから今川の織田攻めは直接関係ないかもしれない。

しかし、この扱いは酷すぎる。

たかだか一姫君が嫁ぐだけの話に、女の揺れ動く気持ちなど織り交ぜながら、よくもダラダラとやってくれたものだ。

結局、描きたかったのは、帰蝶・駒・光秀の三角関係なのだから頭にくる。

駒がようやく京に帰るというから、どうせ、駒イベントが待っているのだろうな、と思っていたら案の定、駒づくしであった。

駒の唄、踊り、お手玉挙げ句の果てには、光秀のお見送り。

道中、駒が光秀に帰蝶に対する想いについて、質問する。タイムトラベラー・駒の本領発揮である。

ゆっくりと時間を使う。

誰が興味あるのか、こんな茶番劇。

今回は、一挙にB級・C級恋愛ドラマに成り下がった。

見ているこっちが恥ずかしくなるほど、安っぽい演技であった。

この程度の演技を褒めそやす世間の目というものが、いかに貧しいかが分かる。

この番組は、『大河』だろう。揺れ動く乙女心など描いているようでは、それは、所詮『小川』のせせらぎに過ぎない。

 

「ああ、分かった、分かった。入れとけばいいんでしょ。はい、今川義元、雪斎、松平、織田攻め。これで満足?」

こんな調子で、キーワードをちりばめ、番組終了近くになって、二分にまとめて見せる。

毎回、こんな調子である。

みなさん、これで満足ですか?

こんな扱い方されて、腹が立ちませんか?

 

 

今週のお題「卒業」

 

気になるか?

『蜜』秀様の

恋話

 

大河でダラダラ恋バナはおかしい。

恋バナを描くなら、別の民放ドラマでやってくれ。 

恋バナから卒業せよ。