『麒麟がくる』第六話感想 果たしてNHKに麒麟はくるか

1、三好・松永が襲撃されることを知った光秀は、三淵藤英に対し、加勢を要請。三淵の弟である細川藤孝も行くべきだと主張するが、三淵は、無関係だとしてこれを拒絶。光秀は、それでもあきらめず、将軍の一言で決着するので将軍に伝えて欲しい旨、強く訴える。そして、光秀は、単独で救援に向かおうとする。藤孝もこれに付き従う。一部始終を隠れて聞いていた将軍は、三淵に光秀にあの者について行けと命令。

ここら辺は、権威ある将軍でありながら、実際には、何の権力も持っていなかった足利義輝が光秀の正義の心に触れるシーンを良く描写していた。しかし、それにしても、これまでの歴史ドラマは、実権を握っていたのは、三好・松永の輩だとして描かれていたところ、その前に、細川晴元が権勢をほしいままにしていたことが描かれている。なるほど彼は、足利将軍家の3管領(細川・斯波・畠山)の一人であることから、さもありなんである。また、今作では、それまで諸悪の根源として描かれがちな松永久秀という人物に鋭く切り込んでおり、なかなか、リアリティを感じる。

 

2、次のシーンでは、三好・松永が連歌会に出席しているところを細川の一派に襲われるシーンが描かれる。もちろん斬り合いが中心である。光秀と藤孝のコンビネーションが炸裂していた。ここで、光秀は、細川勢を退けるが、肩に重傷を負う。

 

3、さて、次のシーンは、例によって、架空キャラ・駒と東庵のシーンになる。こうなると、何か無理くり光秀に怪我を負わせてでも、これら架空キャラを出したいNHKの思惑を感じる。誰が聞きたいのか、駒の歌を聞かされ目覚める光秀。この後のやり取りは、そこまで長くはなかった。しばらくして、細川藤孝がお見舞いに訪れる。光秀は、「美濃をまとめ上げ、この次、京へ来たら、必ず、あなたの味方になります。」と藤孝に伝え、2人の友情が深まる。これをもって、おそらく、一旦、京編が終了するものと思われる。

 

4、その頃、美濃では、斎藤道三大垣城を攻めとる。このシーンは軽く流しただけだった。

 

5、美濃に戻ろうとする光秀。無理やりくっついてくる駒。NHKのしつこさが際立つ。夜になり、火をつけ、光秀が架空キャラと肩を寄せ合って、寝るシーンがそんなに重要だろうか。再び聞かされる駒の歌と、駒に関わる新たなる架空キャラ・伊呂波太夫の存在を匂わす駒の言葉に、一体どんな視聴者が期待するのだろうか。大垣城攻めの話題をさらっと流しておきながら、駒のシーンとなるとダラダラと何分もかける。それに対して、私は、クドクド言わせてもらう。駒、菊丸、東庵、伊呂波太夫この4名の架空キャラの登場時間が長ければ長いほど、視聴率は落ちる一方だろう。

 

 

今週のお題「ねこ」

 

猫のようにしつこい架空キャラクター・駒。もはや、番組の足枷に成り果てている。NHKは早く対策をしないとまた、恥を描くことになる。