新サクラ大戦オープニングを分析してみた
新サクラ大戦の贅沢なオープニング
サクラ大戦のオープニングといえばまさにゲームの大きな見せ場。
それが、発売前のこの時期に、無料で拝めるなんて、私が初めてサクラ大戦をプレーした20年前ではとても考えられないことです。
サクラ大戦のオープニングの見どころはまず、なんと言っても田中公平先生作曲の見事な旋律にあります。
そして、その旋律合わせて踊り出すような広井王子先生の歌詞。
20年前に流行ったあのサビは今も健在です。
さて、こんな最高級の旋律と歌詞に果たして演出が追いつくのか。
今回、発表されたオープニングシーンを目の当たりにして、そんな心配は杞憂に終わりました。
新サクラ大戦オープニングの演出の凄さ
そのオープニングシーンの構成たるや人気アニメに見られるオーソドックスな手法が使われていました。
桜の花びら1枚。
メインヒロインさくらが帝都を見下ろす。
満開の桜並木の後、隊員5人の紹介。
・その2 他の味方の紹介
隊長、支配人他帝国華撃団の仲間その他の華撃団を順に紹介。
・その3 特筆すべき躍動感
以下、『友よ手を握りこの戦いざ勝ち進め』までの歌詞と動き。
舞台上花組の5人。
『友よ手を』 2つの腕が迫り片手同士でしっかりと手を握る。
『握り』 片手を握ったまま大きくぐるりと半回転のカメラワーク。この時、握られた2つの手から全身が映し出され花組のさくらと初穂だと分かる。
『この』 素早く半回転のカメラワークとともに2人が両手で握り合う。
『戦』 再び素早い半回転のカメラワークの後、握っていた手を離す。
『いざ』 カメラ右にスライド。
カメラ移動したまま舞台上の大階段に並ぶ他の花組のメンバーが『勝ち進め』と歌詞に合わせて口を動かす。
・その4 敵勢力の紹介
サビの直前で敵対勢力の紹介に移りすぐさま話題の横山智佐さんが声を当てている夜叉が登場。
・その5 サビに入って戦い続ける隊員たち
さくらと夜叉が剣を交える。
以下、隊員たちの活躍が描かれていく。
その間、もちろんあの有名なサビの中では帝国華撃団の名前が4回叫ばれる。
サビの後半では霊子甲冑に乗って戦う姿が描かれる。
・その6 終盤に入って再び剣を交えるさくらと夜叉。
オープニング最後は隊長と5人の隊員の姿で締めくくる。
オーソドックスな手法に加えて、その3に記したような躍動感はサクラ大戦お得意のものなのです。
実は、巴里華撃団の活躍を描いたサクラ大戦3のオープニングでも似たような演出が見られました。
サビの途中で巴里華撃団の名前が歌われるとき、大写しになった歌劇団員がメロディに合わせて両足のかかとを広げてリズムをとるシーンがあったのです。
隊員たちは普段は歌劇団員なのですからリズムに合わせた躍動感の演出は必須と考えられたのでしょう。
このように、演出もまた旋律、歌詞とうまく連携がとられており、見事に足並みをそろえています。
横山智佐さんの存在
さて、今回の発表でどうしても気になるのが、夜叉の存在です。
サクラ大戦でおなじみの真宮寺さくら役の横山智佐さんが声優をやられていることから大いに話題になっています。
オープニングを見ても、その扱いは際立っており、メインヒロインと2度にわたって剣を交えるなど、敵勢力の中でも中心人物として描かれています。
このことも考えるならば、このオープニングには大変興味をそそる謎の存在も組み込まれており、言わずもがな最高級のオープニングに仕上がっているものと言えますよね。