溜め込んだストレスを手軽に解消する方法

    ストレスを溜め込むことが多い現代人。あなたはストレス解消に何を使っていますか?

音楽もストレス解消法の一つですが、どんな音楽を聴けば良いのでしょうか。今日は、タンゴのヒーリング効果について書いてみました。

 

タンゴの歴史

    タンゴはもともと19世紀なかばにブエノスアイレスで生まれました。

当時のヨーロッパ移民たちの希望や成功、または失敗や挫折を表現したものです。

やがて1900年代にヨーロッパに紹介されて舞踏会向きに洗練されまた、社交ダンスとして人気を集めました。

このヨーロッパ生まれの優雅で旋律的なタンゴはコンチネンタル・タンゴとよばれ、それに対して本来のタンゴはアルゼンチン・タンゴとよばれて区別されるようになります。(『日本大百科全書』より)

 

タンゴの特徴

    一言で言えば感情のストレートな表現です。

アルゼンチン・タンゴは言うに及ばず、コンチネンタル・タンゴにおいてもこの特徴は失われてはいません。

むしろ、より複雑な感情を見事に表現したコンチネンタル・タンゴの代表作があります。

それは、『ジェラシー』です。

本来は隠したいはずの人間性をむき出しにした名曲と言えます。

もはや共感を超えて、自分の喉に腕を入れられて心の奥底に眠る嫉妬心を鷲掴みされてえぐり取られた感覚に襲われます。

聴き終わった後の満足感、充実感は他の音楽では決して得ることが出来ないと言っても過言ではありません。

 

他に類を見ないヒーリング効果

    癒しの音楽としてはクラシックが定番とされていますが、確かに、頭がリフレッシュするなどの効果はあります。

しかし、あまりにも過度のストレスを溜め込む現代人にはもはや時代遅れの感は否めません。

では、どうすればお手軽に音楽でストレスを発散させるのでしょうか。

1、音楽に自分の胸の内を共感してもらう

クラシックにも数々の名曲がありますが、長すぎたり、間延びしたり、メロディが複雑すぎたりとなかなか入り込みにくく、自分の気持ちを理解してるの?と問いたくなります。

共感には向いていません。

この点、タンゴはそもそもが人間の感情をストレートに表現したものなので、ストレスを溜め込んだあなたの良き理解者になってくれます。

2、心の中に眠る感情を一度外に出して洗濯する

大人は子供と違って感情のコントロールを強いられます。

社会で皆と平和に生きていくためにはやむを得ません。

しかし、そのために過剰なストレスを溜め込むことは自滅につながります。

これを解消するには、心の奥底にしまい込んだ感情を一度外に吐き出すのが最善のです。

この点、タンゴのまさに五線譜を飛び越えたメロディはあなたの心のの中まで入り込みストレスの原因なっている感情を取り出して、まとわりつく泥をきれいに洗い流してくれるでしょう。

共感と洗濯による最高のヒーリング効果。これ以上の癒しの音楽はありません。ぜひ、試してみて下さい。

 

 


ジェラシー JALOUSIE アルフレッド・ハウゼ楽団 UPG‐0140